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山口県 田中厚
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ゼブラストーン伝説 ~黒い牙編~
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1997-04-07
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11 lines
ゼブラストーン伝説 ~黒い牙編~
黒陰石(ブラックストーン)の権利を有するコロニーの連合を通称"黒い牙"□と呼んた゛。ここの戦闘部隊は全てが黒陰石を身につけていた。それを身につけることによって人間の内なる秘められた力を覚醒し、様々な現象を引き起こすことができた。それは幼い頃からの訓練によって強められ、力の強弱によって個人の優劣が決められた。そして力の種類により十二の部隊に分けられ、最も力の強い者を隊長として部隊を統制した。その部隊はそれぞれ陰暦名で呼ばれ、この十二の部隊を称して陰暦(ルーナ)部隊と呼んだ。
"黒い牙"に属する人間は全て女であった。それは黒陰石の力が女にしか反応しなかったからである。又、ここの人間はみずからの卵子をとりだし、卵子を誘発し人工母体に移し代え造られるので精子を必要としなかった。よって男の存在は無意味であり必要でなかった。いつしか
男という存在は"黒い牙"の歴史から消されていった。
"白い羽"□の白陽体 (ホワイトボディ)の体とは違い全てが生身の体であった。黒陰石の力をだしきるには一部でも機械化することは許されなかった。よって生身の体を覆う鎧等を身につける必要があった。軽くて強固な白陽石(ホワイトストーン)はうってつけであった。しかし"白い羽"□がそうであるのと同じく適側の保持するものは手に入りにくかった。攻撃をしてくる"白い羽"□の戦闘員の脳組織だけを破壊し白陽体 (ホワイトボディ)をもちかえり、又捕虜にする等して手にいれるしかなかった。
人間の脳をもつとはいえ、人間の感情をもたない機械を壊す事に何のためらいも必要でなかった。むしろ、そんな脳に嫌悪感を抱き、つぶし破壊することに快楽を求め、人間らしい脳をもつことに優越感を感じる者も少なくはなかった。